ビル・エヴァンスとの共演でも知られる異色のフルート奏者、ジェレミー・スティグのリーダーアルバムです。1969年の吹き込みで、メンバーはサム・ブラウン(g)、エディ・ゴメス(b)、ドン・アライアス(ds)という編成。冒頭のHowlin’ For Judyからスティグはまるで尺八のような特徴的な吹奏で吹きまくっています。ブラウンのギターから始まるブルースナンバーHot-Head、アライアスのドラムブレイクに名手ゴメスのベースがねっとりと絡むAlias、エリック・ドルフィーを思わせるイントロに続くテーマの後に三位一体で長尺なインプロビゼーションが展開されるマイルス・デイヴィスの名曲Nardisなど、多重録音でスティグが狂気に満ちたフルートを吹くさまはレアグルーヴとしての要素が満載です。US Original Solid State SS-18068 stereo bellsound スティグ作のサイケなアートワークによる見開きジャケットは今から半世紀前の製造とは思えないほど経年劣化を感じないレベルで、盤もノイズはわずかでとても良好なコンディションです。